月子の「もうすぐ満月ですよ」月夜に、象鼻杯(ぞうびはい)
月子の「もうすぐ満月ですよ」
月に一度、満月の頃に、季節のお話や暮らしのこと、心身のことなどお届けします。
月夜に、象鼻杯(ぞうびはい)
一気に夏、ですね。那須も30度以上の気温の日が多くなりました。
夕涼みよろしく、梅雨の間にはなかなか見られなかった月を愛でながらの散歩を
楽しむことも多くなりました。
森からのカナカナカナ…の鳴き声を聞きながらの、なんとも贅沢な夏時間です。
月の形は日ごとに変わりますが、月の色も日によって変わって見えます。
黄色だけではなく、オレンジや赤、青っぽかったり、白かったり…。なぜでしょう。
月は自らが発光しているわけではなく、月が太陽の光を反射することで光って見えます。
赤い月は、反射した光が大気を通過する際に波長が短く散乱されやすい青色が薄れ、さらに地平線近くは大気が厚くなっているので青が届きにくく、赤く見えるのだとか。
少し高度が上がるとオレンジから黄色へ、頭上では光の三原色の赤・緑・青の光が一つに溶けあって白く見えるのだそうです。
このほか大気の湿度や埃など、様々な要因も。
月の形と色とを意識して眺めると、その多彩な表情にお散歩もまた楽しくなります。
さてさて、暑さ本番を前に、那須では大好きな山百合の花が見事です。
今年はことさらに大きく、たくさん咲いて夏を清らかに涼やかに彩っています。
そしてやはり大好きな蓮の花も咲き始めました。
蓮の花は朝日と共にゆっくりと開き始め、午後にはゆっくりと蕾に戻ります。
これを数日繰り返したら花びらは散って、
プリンを逆さまにしたような形の若々しい蓮の実が残ります。
夕涼み散歩の時間には、花が蕾に戻った姿。気高く静かに瞑想しているよう…。
蓮の植物体のメロディがYouTubeにアップされているのですが、
聴いていると、蓮が高貴な花であることをあらためて実感できます。
月夜に蓮の花を愛でることはできないのですが、このメロディを聞きながら、
蓮の葉を長い茎をつけたまま切り取り、象鼻杯にして楽しむのも一興です。
茎をくわえ、葉から注いだお酒を吸うようにいただくのです。
その姿が、まるで象が鼻をもたげているようなので、象鼻杯。中国古代の消夏飲酒法で、お酒を回し飲みして楽しんだそう。くわえた茎は切って次の方に回します。
もちろんお酒でなくても楽しめます。
今宵は、梅の実とお砂糖で作った
夏にお気に入りの梅酵素ジュースで暑気払いをしようかな。
月を愛で、象鼻杯を楽しめば、
なんだか月夜に遊ぶ象になったような気分…を味わえそうな気がします。
お肌の調子はいかがですか。
汗ばむ夏、肌は潤っているように感じますが、実は乾燥気味に傾きがちです。冷房の風などの室内環境をはじめ、汗を拭くたびに潤いを拭きとっているからです。強い紫外線のダメージも加わり、肌環境は想像以上に過酷になっているのです。
しっかりと保湿対策、紫外線対策を意識したいですね。
朝晩のお手入れでは、たっぷりと月子の満月化粧水を肌に入れるイメージで、いつもより少し多めにつけてください。そしてやはりおすすめなのは、小さなスプレーボトルに満月化粧水を入れて持ち歩くこと。外出先などで火照りを感じたら顔だけでなく、首や手足などにもスプレーして、こまめに水分補修をしてください。ヘチマ水がやさしく、でもしっかりと肌をいたわってくれますよ。赤ちゃんにもお使いください。
そして忘れてはいけないのが、飲む水分補給。少し塩分も入れた飲み物をこまめに補給することも大切。最近は140mlほどのミニ水筒も人気です。外出時には、ぜひ飲み物も持って出かけましょう。