記事: 月子の「もうすぐ満月ですよ」幸せホルモンについて

月子の「もうすぐ満月ですよ」幸せホルモンについて
月に一度、満月の頃に、季節のお話や暮らしのこと、心身のことなどお届けします。
幸せホルモンについて
いよいよ全国的に梅雨入り…。
雨が続くとうっとおしくて、ちょっと気分が塞ぎがちになりますね。
そんな時にピッタリ~!、と思う本を見つけました。『精神科医が見つけた3つの幸福 最新科学から最高の人生を作る方法』(樺沢紫苑 著 飛鳥新社)。
古今東西、幸福について書かれた著作はたくさんあります。哲学や精神論、考え方などの概念的なものが多く、その時はわかったように思っても、日々の暮らしに意識したり生かしたりすることはあまりないままに、フェードアウト…していました。
でも『精神科医が見つけた3つの幸福 最新科学から最高の人生を作る方法』では、
“幸福とは何か”ということが、精神医学や脳科学に基づいてとてもわかりやすく解き明かされていて、理解しやすく日々の具体的な行動に移しやすいのです。
それは幸福という状態を科学的に捉えるなら、「①セロトニン」「②オキシトシン」「③ドーパミン」という幸せホルモンの分泌が促されている状態。つまり3つの幸せホルモンの分泌が促される状態を心がけたなら、幸せを感じることができるというものです。
では「①セロトニン」はどんな時に分泌が促されるのかというと、心身が安定した状態の時、睡眠や食事の充足、規則正しい生活、運動、散歩、日光浴(特に朝日は効果的)、森林浴など。アロマテラピーもいいですね。こうした心と体に関係する行動や状態を心がければセロトニン的幸福を得られるということです。
「②オキシトシン」は、家族はもちろん他者とのつながりや愛情を感じること、感謝や信頼関係を築くことで分泌が促されます。手を繋ぐ、ハグをするなどのスキンシップ、コミュニケーションによる喜び、コミュニティへの帰属、ペットとの触れ合い、モフモフした肌触りのものも癒しや安心感というオキシトシン的幸福をもたらしてくれます。
「③ドーパミン」は、成功体験や目標達成により分泌が促され、具体的には富や地位を得る、報酬を受ける、自己成長を感じる、物欲や娯楽、快楽など。飲酒や喫煙、薬物などでもドーパミンの分泌は促されます。
そして大きなポイントは、この3つが3段重ねのピラミッド型になっているということ。①が下段の大きな土台 ②が中段、③は一番上の小さな三角形です。①と②は日々コツコツと貯めていける幸福ですが、③のドーパミンで感じる幸福はその都度の幸福で、長くは続かない。そのため一時的には大きな幸福を感じてもその後はさほどでもなくなり、その時に①と②がしっかり土台を作って支えていないと突然虚しく不安になり、ウツになったり、ギャンブルや薬物依存症になったりする、ということ。なるほど~と思いました。
梅雨時の不調はお日様を浴びる機会も少なくなって、①のセロトニン的幸福が減少気味に。それを補うために食事を楽しむ工夫(大好きなチーズを用意する!とか)、今年は豊作の青梅の収穫の喜びに加えて、青梅の香りでアロマテラピー効果を意識するのもいいですね。梅雨晴れ間には、できる限り自然浴を楽しもう、とも思っています。そして梅雨晴れ間に見るお月様は、すこぶるつきでの幸福度アップになるでしょうね。
もちろん②の人との繋がりを大切にすることも忘れずに、梅雨だからと億劫がらずに友達とも話題の映画(『国宝』は必ず!)に行ってみよう、おしゃべりも楽しもうと思っています。
そんなふうにイメージしたら、梅雨が心晴れ晴れキラキラとした季節にも思えてくるから、不思議です。
お肌の調子はいかがですか。
梅雨は湿度が高く、肌がベタつきがちです。このベタついていることを多くの方は潤っていると錯覚しがちですが、ベタつきと乾燥は共存しています。洗顔でベタつきを落としてすっきりとしたら、たっぷりの化粧水やジェルでの保湿をお忘れなく!