
月子の「もうすぐ満月ですよ」紅葉を狩る
月に一度、満月の頃に、季節のお話や暮らしのこと、心身のことなどお届けします。
紅葉を狩る
紅葉のシーズンになりましたね。那須は那須岳や高原もある地域なので、9月下旬から11月くらいまで、長い期間紅葉シーズンが楽しめます。
遠くの山あいから、次第に街へ降りてくる紅葉のグラデーションは、秋晴れの青空とのコントラストや秋雨に煙る様子など、日毎に変化しています。なんて贅沢なことだろうと、思わずにはいられません。

今年の紅葉の見頃予報のニュースで、“紅葉を見に出かけることを、なぜ「紅葉狩り」と言うのか”という話をしていました。なるほど、考えてみればなぜ“狩る”ことが“観賞”の意味になったのか、不思議ですね。
ニュースでの解説などによれば、「紅葉狩り」の始まりは、奈良時代から平安時代の貴族から。紅葉の野山に出かけ、紅葉を楽しみながら宴を開いたとも…。
当時の貴族は歩くことは下品と考えられていたため出かける際は牛車でしたが、紅葉の場所へは歩いていかなければならなかったため、“狩り”と見立てるようになった、と考えられているそうです。
このことから辞書にあるように“狩る”という言葉の説明に、狩猟の他に「花や紅葉を探し求めて楽しむ」「山野に行って、花などの美しさを観賞すること」もあるのですね。
鎌倉時代の随筆『方丈記』(鴨長明)には、「帰り道には、折々の季節によって、桜を狩り、紅葉を探し、蕨を折り、木の実を拾い、あるいは仏に供え、あるいは家に持ち帰って、土産にする」という、紅葉狩りや桜狩りについての記述があるそうです。
この気持ちは、現代の私たちも同じですね!きれいな紅葉を見つけると、誰かに見せてあげたいなとか、記念に飾っておきたいなとか、思います。

近年はドライブしながら紅葉狩りを楽しみ、野山だけではなく、公園や庭園などでも紅葉を楽しめるようになりました。樹木だけでなく、エノコログサやフウロソウ、ヨモギなど足元の草紅葉(くさもみじ・紅葉した草)を愛でるのも大好きです。

また、本来は鳥や獣、魚を探して捕らえる意味だった狩りが、野山の植物の実りなどをいただくことも“狩り”というようになっていきました。秋なら茸狩り、葡萄狩り、林檎狩りがあります。なんと那須地域周辺にもりんご園があり、その風景は紅葉と同じくとてもきれいです。

お肌の調子はいかがですか。
気温が低くなってくると皮脂分泌量が少なくなり、肌表面を覆う皮脂膜(皮脂と汗によって皮膚表面にできる膜)も少なくなるため、肌の水分が蒸発しやすくなります。乾燥が気になる場合には、たっぷりの化粧水で保湿をしてから油分をプラスしてみましょう。


