月子の「もうすぐ満月ですよ」中秋の名月と月餅
月に一度、満月の頃に、季節のお話や暮らしのこと、心身のことなどお届けします。
中秋の名月と月餅
朝晩、秋風を感じるようになりましたね。暦通りに彼岸花も咲き始めて、
そして、中秋の名月ですーー。
ことさら暑かった今年の夏。だからこそ秋のお月見は、しみじみと楽しみたいなと思います。
というわけで月見団子だけではなく、横浜中華街から、月餅を取り寄せました。
家鴨の卵の黄身を満月に見立てた、月餅です。
中国では月餅は、中秋の満月の日のお菓子。特設売り場ができて、連日大賑わい。家鴨の黄身入りは昔からのオーソドックスなタイプですが、中華圏では苺味やケーキみたいなデザインのもの、豪華なパッケージに入ったものなどなど。それが翌日には店頭から消えてしまいます。まるでクリスマスケーキのようですね。
以前、旅行で出掛けたシンガポールで遭遇して、びっくりしました。
一年中、手軽に月餅が味わえるのは日本ならではとか。だからこそお月見には、月に見立てた家鴨の黄身や栗入りなどがいいな、と思います。
お月見は秋の農作物が無事に収穫できたことへの感謝、そしてご先祖様への感謝をする行事――。虫の声を聴き、月餅を味わい、名月を眺めて感謝を捧げたいな、と思います。
そして今年、中秋の名月にぴったりな、「秋の月(または月)」という歌を見つけました。
瀧廉太郎が作曲ばかりか唯一作詞をした歌、二十歳の時の作品だそうです。
「秋の月」
光はいつも かはらぬものを
ことさら秋の 月のかげは
などか人に ものを思はする
などか人に ものを思はする
あゝなく虫も おなじこゝろか
あゝなく虫も おなじこゝろか
こゑのかなしき
日本人の中にある、秋の月への情感があふれている歌ですね。
名月ばかりではなく、日々の月もしみじみ楽しみたいなと思います。
お肌の調子はいかがですか。
夏から秋へ、朝晩の気温差が大きくなる時期は肌が不安定で敏感になってしまいます。ゆらぎ肌とも呼ばれ、肌荒れだけではなく、湿疹ができてしまうことも。毎日肌の状態をきちんとチェックして、アレっと思ったら、まずはたっぷりの化粧水やパックでいたわってあげましょう。