月子の「もうすぐ満月ですよ」石選びの時間
月に一度、満月の頃に、季節のお話や暮らしのこと、心身のことなどお届けします。
石選びの時間
「災害級の暑さです」というアナウンスを、今年はよく耳にします。
調べてみたらその文字の通り、“災害と言えるほど高い気温”のことで、その始まりは40度を超える猛暑が続いた2018年に気象庁が開いた異例の記者会見で、「命の危険すら感じる暑さ。“1つの災害と認識している”」と説明したことから。その年の流行語大賞のトップテンにも入ったほど注目され、多くの人の心に響いた発言でした。以後、転じて「災害級の暑さ」という言葉になり、日々の天気予報やニュースで使われるようになったのです。
今年は那須高原でも33度を超えて観測史上最高気温を記録。ちょっとため息です…。
でもそんな暑い日々だからこそ気がついたのが、川縁を歩いていると川風や水音に癒されるのはもちろん、川の流れの中にある石は、眺めていても水に冷やされ、ひんやりと潤った石肌の感触を感じ、涼の気分が広がるのだな~ということ。
そうだ!とひらめいて、家にある石たちを水と一緒に器に入れて飾ってみました。涼やかさとともに、チラチラと光の反射も生まれて想像以上にきれいです。水晶の結晶は、それだけでもひんやり感が広がり、なんて涼やか…。花の代わりに生ける気分で、テーブルに置いて楽しんでいます。
石といえば、昔宿場町でもあった那須芦野では、古くから建築物に利用されてきた芦野石(安山岩)が採掘・加工されています。
その芦野には、かつて米蔵だった古い石蔵と水を張った池で構成されている『石の美術館』が2001年に誕生し、海外からのお客様も多い、人気の施設になっています。夏でもしんとして、ひんやり。ほっと癒される大好きな美術館です。
いろいろな展覧会が開催されますが、今年の5月には『運命を変える「石」の処方箋』という書籍の原画展に出かけ、常に寄り添ってくれる石の魅力をあらためて心に刻みました。
そんな経験も、なおさらにこの夏、石に涼を感じ、こんなにも安らぐのかもしれません。
火照った肌に、ちょっと石をあててみます。優しくひんやりとした感触が、じんわりと続きます。
顔にはどの石が、手や足にはどの石がより心地いいのかな…。猛暑の夏だからこそ、そんな楽しい石選びの時間を、見つけて楽しんでいます。
お肌の調子はいかがですか。
日焼けをしてしまったら、炎症を抑えることが大切です。薬やクリームを塗る前に、まずは肌を水で冷やしましょう。水は、常温の水を使います。氷水などの冷た過ぎる水は、血行を悪くしてしまうのでNGです。肌の火照りが治まってきたら、コットンに満月化粧水をたっぷりと含ませ、パック。肌をほっとさせてあげてくださいね。