月子の「もうすぐ満月ですよ」 どんぐり問題

月に一度、満月の頃に、季節のお話や暮らしのこと、心身のことなどお届けします。

 

どんぐり問題

 

実りの秋になりました。

栗にどんぐり、あけび、野ぶどう、からすうり、野ばら、がまずみ、ななかまど

紅葉とともに、いろいろな実が野山を彩り、なんて豊かな季節だろうと幸せを感じます。

 

でも、ちょっと心配なことがーー。

コナラ、ミズナラ、シイ、カシなど、どんぐりをつけるブナ科の樹木が枯れてしまう、ナラ枯れ病が、那須近郊にも広がっていることです。この病気は、カシノナガキクイムシが媒介するナラ菌によってナラ類の樹木が集団で枯れてしまう伝染病。全国的に広がり、大きな問題になっています。

 

7月から8月の夏、深緑の山に葉が茶色に枯れた木が見られるようになりました。

まだ小さな青いどんぐりが、バラバラと音を立てて降るように落ちている木に遭遇することもあります。立ち枯れた木が台風などで倒木となるなど、災害の危険もはらんでいます。これまでも流行したことがある伝染病ですが、今回はほぼ全都道府県に被害が拡大し続けています。防除するために手を尽くしても、なかなか治らない現状だそうです。

 

どんぐりが実らないということは、どんぐりを餌にしていた動物たちにとっては死活問題です。

クマ、イノシシ、サル、タヌキ、ノウサギ、ノネズミ、リス、モモンガなどの哺乳類のほか、カケスやキツツキなどの鳥たちは、実りの秋というのに餌不足に。冬を越せなくなってしまうかもしれません。

ここ数年、ますます住宅地や都会にまで山の動物たちがやってくるようになったのは、このナラ枯れ病の影響も大きいと言われています。とはいえ野生動物に故意に餌を与えるのは、生態系を乱してしまうことになり、やってはいけないこと。何もできず、ちょっと切ないですね。

 

どんぐりは土中に埋められなければ発芽できないのだそうです。そのどんぐりを埋めて発芽させていたのは、リスやノネズミたち。餌を貯蔵する目的であちこちに埋めて、その幾つかが掘り出されずにそのままになり、発芽するのです。

大きなどんぐりの木が枯れて倒れていく中、かつてリスやノネズミが埋めたどんぐりから育った幼木がきっと森のあちこちで成長しているはず、と想像しています。すくすくと元気に育ち、どっさりのどんぐりを動物たちに与えてくれる日が、一日も早くやってくることを祈るばかりです。

 

お肌の調子はいかがですか。

 

秋に旬を迎える食材には、美肌に良いとされているものがいろいろあります。中でも「秋鮭」にはアスタキサンチンというビタミンCの約6000倍もの抗酸化作用があるとされる赤い色素があり、紫外線による肌へのダメージを防ぐ働きがあります。

この赤い色素配合の基礎化粧品シリーズもありますね。この他、「さつま芋」は美白対策、肌荒れ防止、「栗」はシミやくすみ、肌荒れ防止、「柿」もシミやくすみ、肌あれ防止などのアンチエイジング効果が期待できます。「きのこ」も食物繊維と免疫力アップ効果で、美肌に良いとされています。美味しく食べてより健やかな美肌をキープしましょう。