
月子の「もうすぐ満月ですよ」贈り物
月に一度、満月の頃に、季節のお話や暮らしのこと、心身のことなどお届けします。
贈り物
たしか30年ほど前、大手百貨店の冬のギフトシーズンのキャッチコピーに、「ありがとうの島」(ちょっと曖昧です…)があったなあ、と、記憶しています。
みんながギフトを贈り合い、日本列島には「ありがとう」があふれています…といったような意味合いでした。
今頃になると、そのコピーでイメージした“日本列島各地で贈り物を交わす、あたたかで幸福なシーン”を、ふんわり思い出します。
お歳暮、クリスマス、新年のご挨拶などなど。贈り物をお届けする機会が目白押しです。慌しいけれど、ちょっと心はずみます。
毎年、年末の贈り物は那須の大田原園芸さんのシクラメンと決めています。温室に入り、一面に並ぶ色とりどり多彩なシクラメンから、贈り先の方を思い浮かべながら、この色がいいかしら、この花姿がお似合いかも…と、鉢を持ち上げながら選んでいく時間のなんて幸せなことでしょう。
贈り物は、ギフトともプレゼントとも言いますが、どう違うのかなあと調べてみたら…。
ギフトは、ちょっとオフィシャルなマナー色の強い贈り物。お歳暮などはそうですね。「gift」は広義な意味もあり、家や資産を受け継いだ時の税金は英語でGift Taxesと言ったり、最近よく耳にするギフテッド(gifted・平均より著しく高い知能を指す)は、“神様からの贈り物”という意味合いからなのだそうです。
プレゼントは、どちらかといえば親しい間柄での贈り物、といった意味合いが強いとか。ラテン語で“前もって用意された”という意味にも解釈できるとか。なるほど~。
そういえば最近、友人の個展を観に東京・神保町の「暮らしのうつわ 花田」へ。そこで手にした『はなだより』という月刊のリーフレット 11月号に、“贈り物を貯めておく”というお話がありました。今年の誕生日に、関西の友人から「3月のフランス旅行の際の蚤の市で見つけたグラス。ぜひお誕生日にと思って、ずっと戸棚に飾って、この日を待っていました」と、贈り物が届いたことも思い出して、しみじみしました。
さてさて、忘れてはならないこの時期の自然からの大きな贈り物もありますね。
今年は例年以上に柚子がたわわに実りました。ジャムにしたり柚子茶にしたり。日々のお料理にも大活躍。そしてたくさん採れた柿は干し柿に。おやつにお料理に、楽しみです。
これらも神様からの贈り物、ですね。
そしてニュースで流れるクマの出没被害と共に気になっていたのが、森の生き物たちのエサとなるドングリの実り具合。ドングリの木が病気で枯れたことが、クマ出没の一因とも言われていたからです。
栃木県では今年の結実は概ね良好とのこと。よかった…。神様からの贈り物が、クマなど山の生き物たちにちゃんと届いて、穏やかに冬眠できたらといいな~と願っています。
お肌の調子はいかがですか。
年末年始に向けて、慌しくなってきましたね。今年は夏が長かったこともあり、お肌は例年以上に疲れ気味。乾燥しがちになるのでは、とも言われています。時にはたっぷり、ゆっくりフェイスパックをしましょう。
ほっとする時間は、明日へのパワーにも。美容液満月マスクで、お肌への贈り物をしませんか。