月子の「もうすぐ満月ですよ」フレッシュな水の力
月に一度、満月の頃に、季節のお話や暮らしのこと、心身のことなどお届けします。
フレッシュな水の力
新緑のきれいな季節ですね。
日に日にスクスクと育ち、伸びやかに葉を広げて輝く木々の姿を見ていると、お日様のエネルギーはいうまでもなく、自然のエネルギーいっぱいの水を、たっぷりゴクゴクと吸い上げているからに違いない、と思います。
那須には名水と呼ばれている湧水や清水が多く、とても水に恵まれている地域です。
「吉ノ目湧水」は、素晴らしい緑の大自然の中でとうとうと湧き出し、いつ訪れても県内外から多くの人がポリタンクを持って汲みにきています。
7月上旬に美しい山百合が群生する「芦野城址」にも山の清水を汲めるところがあり、我が家も季節を楽しむドライブがてら、水をいただいてきます。深呼吸したくなる清々しい風景を思い浮かべながらいただく、ここの山水で入れた珈琲の味は、心がほうっとする美味しさです。
実は我が家は、地下110m掘った地下水を利用しています。
ペットボトルで売られている水よりは、絶対美味しいな、と常々自負しています。その水と汲んできた名水とで、珈琲やお茶の味比べなど、密やかで贅沢なお楽しみもーー。そういえば昔、中国・宋時代には茶を淹れるのに使った水がどこの水かを当てる闘茶もあったとか。そんな気分を味わえるなんて、やっぱりなんて贅沢なのでしょう。
考えてみれば、名水が多いということは地下にはそうした水脈が縦横無尽にある、ということですね。我が家の井戸もきっとそうした水脈からのもの。そしてやはり何より、汲みたての生き生きした自然のエネルギーが感じられるフレッシュな水であることが、大きなポイントと思います。
そうそう、「初花清水」という、美人だった初花が毎日顔を洗ったとされている人気の清水もあります。美人になれる名水、とも言えるでしょうか。「満月化粧水」のためのへちまを育んでくれる水にも、きっと那須の地ならではのそんな力が宿っているに違いない、と思えてなりません。
さて、6月6日は「飲み水の日」だそうです。
日本のように水道水をそのまま飲める国は珍しく、15か国とも。その中でも煮沸することなく生水のまま飲める、という国はさらに限られてくるそうです。日本は清らかな水の国、そのまま飲料になる自然水にも恵まれています。
そんな幸福は、梅雨という水の恵みの季節があればこそ、とも言えますね。例年より少し早い梅雨を、そんな気分で歓迎したいな…と、新緑の山々を眺めています。
お肌の調子はいかがですか。
梅雨の時期は多湿で、湿度80%近くになることも。また気温が高くなることで、皮脂や汗が多く出るようになり、お肌がベタついて感じることが多くなります。そのため「肌がうるおっている」と思いがちですが、実は皮脂の過剰分泌でインナードライ(肌の内部は乾燥)に陥ったり、室内のエアコンがインナードライを招いたりします。しっかりとお肌の汚れを落とし、いつもよりたっぷりと保湿することが大切です。